特殊高所技術者は2人1組が厳守
最近ロープアクセスの様々な分野での活用が、インターネット上にあふれるようになり、ロープアクセス技術の需要の高さをひしひしと実感します。
ただひとつ気がかりなことがあります。
新しくインターネットで目にする業者様のほとんどが、1人で作業をされていることに!
これからの季節、通常の屋外の仕事であれば非常に多くなるのが熱中症による受傷です。厚生労働省の発表によると、もっとも熱中症による死亡事故発生件数が多いのは7月・8月のようです。
平成17年には 23人
平成18年には 17人
平成19年には 18人
平成20年には 17人
平成21年には 8人
毎年20人近くの方が熱中症で亡くなっているという事実が公表されています。
業種別でみるとやはり建設業が多い傾向にはあるようです。
死亡事故発生時の詳細状況を見ても、普通に仕事をしている最中に体調不良を訴えそのまま死亡するという誰にでも起こり得るような事例ばかり紹介されています。ましてや自分1人でロープにぶら下がっている最中に突然の熱中症に見舞われたら・・・気絶しても誰も助けに来ることが出来なかったら・・・考えたくはないですが、可能性としては十分起こりうる事態であります。
万が一にもそのような事態に遭遇してしまったら、ロープにぶら下がったまま誰にも助けてもらえず死亡・・・
そんなことにならないように、特殊高所技術者が現場に赴く際は必ず最低でも2人1組厳守で行っています。
1人が熱中症などでロープにぶら下がったままぐったりして自力での脱出が困難になってしまった場合でも、確実に仲間を救出することが出来るプランと技術を有した技術者によって安全な作業が出来ると確信しています。
特殊高所技術の最大のウリは、調査対象に安価に近接出来ることではなく、安全に調査対象に近接することが出来ることです。